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スケールの発声等は録音をした後に楽器等でチェックしていく方法で宜しいでしょうか?

(2016.07.14 Face bookからのコピー)

A:
97ページにあるように、完全に歌えるスケールをスケールの途中から歌い、同じことをハミングでうたう。
次にハミングと同じ音階でDoから歌うという方法を薦めます。
例えば、ドリアンの場合は「Re , Mi , Fa , Sol , La , Ti , Do , Re 」と歌い、「ハミング」、
同じ音階で「 Do , Re , Me ,Fa , Sol , La , Te , Do」と歌います。
この方法は楽器がなくてもどこでも練習ができます。
半音が十分にコントロールできるようなら、Doから歌った後楽器でチェックするだけでいいでしょう。
録音をしてみるのもいいかもしれませんが、あまり効率的ではないように思います。

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ベースラインも移動ドでとらえるのか?

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Q:
ピボットの項目についての質疑応答を拝見しました。
メロディだけでなくコード進行も移動Doでとらえるとのことですが、ベースラインもそのようにお考えでしょうか?

Dm7 G7のツーファイブでD A G D というラインがあったとします。移動DoでとらえるとRe La Sol Re となります。
しかしベースラインを考えるとき各コードのルート、三度、五度と認識しているので、移動Doでやるとその関係性が見えにくくなる気がしています。各コードごとに移動Doでとらえるとわかりやすいのですが、それだとコードごとに転調してしまうので忙しないです。ご意見をお聞かせください。

A:
質問は「ベースラインも移動ドでとらえるのか」ということですが、それはベースラインをどのように考えるかによって変わってくると思います。
ベースを完全なリズム楽器と考え、使う音はコード音とその経過音、というコンセプトのラインの場合は確かにそのとおりかもしれません。(この場合でも慣れてくると、Re La Sol Reは IIコードのルートとP5th、VコードのルートとP5thという感じにとらえられると思います。)

「ベースラインは音楽の最低部のメロディーラインである」とバークリーでは教えられましたが、私もそう思っています。メロディーであるから当然移動ドでとらえます。

Q:
たしかに私はベースはリズム楽器で、コード音を四分音符に配置する機械的な作業だと思っていました。
しかし最低部のメロディーラインであると考えると納得しました。

A:
ベースラインは音楽の最低部のメロディーではありますが、ベースは重要なリズム楽器としての役割もあります。また、即興演奏するときにキーの主音をDoと歌うと同時にコードのルートをDoと考える(コードの何度の音かを考える)こともするように、ベースラインにおいてもコードの何度の音かを認識することは重要です。
最初はコードのルートをDoとする考えで始め、それがメロディーとしても歌えれるようになればいいと思います。

Q:
ということはキーの主音のDo、コードの主音のDo、少なくともふたつの移動Doを同時に認識している状態であるということでしょうか?

A:
コードに関してはコードネームが分かればコードのルートをDoとする歌い方とその絶対音は分かるし変わらないので難しく考えることはないです。例えばKey of FでBbmaj7がある場合、移動ドで Fa La Do Mi ですが、コードの構成を考えた場合はDo Mi Sol Ti でもあるということです。Doからコードが歌えて、例えばBbmaj7 の Do = Bb, Mi =D, Sol =F, Ti =A を理解していれば、問題無いです。

スケールの場合も概ねコードの場合と同じに考えていいと思います。
初めはドリアンはReから歌うことから始め、それが充分に慣れた後、Doから歌う練習をしてください。
「ジャズソルフェージュ」は全てのスケールをDoから歌っていますが、これは慣れるまで時間がかかります。
Doから歌うことによって音楽理論がより理解しやすくなると思います。

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ブルースの歌い方

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Q:
ブルースはドミナントコードを基調にしていますが、これはトニックとして捉えるべきなのでしょうか。
あるいは、Iに行くV7コードとして考えるべきなのでしょうか。
それによりドレミの歌い方も自ずと変わると思いますが、いかがでしょうか?

A:
ブルースコードは、I7(トニック)とかIV7(サブドミナント)であり、それはドミナントコード(V7)ではありません。
例えば、FブルースではF7から始まっていてもそれは I7で(調はF)、FをDoと歌います。
ブルースは黒人がアフリカから持ってきたマイナーペンタトニックのメロディーとアメリカで出会ったメジャー・コードが合わさって生まれた特殊な音楽で、そういうコードが生まれました。

(追加説明)Do  Me  Fa  Sol  Te ( 1 , b3 , 4 , 5 , b7 )というマイナー・ペンタトニックのメロディーが Do , Mi , Sol ( 1 , 3 , 5 )のメジャーコード上で歌われ、Do , Mi , Sol , Te ( 1 , 3 , 5 , b7 )というセブンス・コードが生まれたと考えられています。同様にIV7は、Fa , La , Do の上にマイナー・ペンタトニックの Me が加わりました。

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知っている曲をソルフェージュで歌う

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Q:
練習時の音の感じ方について、以前にも似たようなことをお聞きしたのですが、転調や苦手な音程を歌うときがうまくいかず、キーに対するDoの響きと前の音からの度数関係を意識できた方が良いとおっしゃっていたかと思うのですが、やっぱりなかなかできず、色々と思考錯誤しているのですが、まずは歌詞で歌う時のように流れで覚えてしまってもいいのでしょうか?

例えば、良く知っている曲なら音程を意識しなくてもある程度歌えるかと思うのですが、歌詞で歌うときのような感じで流れを覚えてしまって、それを移動ドの階名で歌いこみ(この段階では単に歌詞を階名に置き換えただけで、音程は意識していない状態)、そして覚えたら各音程を細かく意識していくという方法はどう思われますか?

音程を無視して流れで歌うのはあまりよくないと思われますか?
理想を高く持って最初から全てを意識して…という意気込みでやっていたのですが負荷が高すぎてすぐに嫌になってしまいます(苦笑)。
初心者〜上級者になる過程で具体的にどのような意識、感じ方、または練習方法をしていけばいいのでしょうか?
ご自身の経験からこんな風だったというのを教えて頂ければ大変助かります。

A:
ソルフェージュの原理は、音の高さを言葉に置き換えてそれを覚え込み、そのあと言葉を歌うことで音の高さを再生する。ということなのですが、ダイアトニックな7つの音の間の上行のインターバルだけでもことば(ソルフェージュ)との関係は40ほどになります。臨時記号が入った12音ソルフェージュでは、フラット系とシャープ系、更に下行も入れると大変な数になります。これらを全て数年でマスターするのは相当な努力が必要です。

苦手な音程とはあまり使わない音程だと思います。使っていない音程はあまり練習していないということなので困難なのは当然です。転調はかなり難しいです。 しかし、よく出てくるインターバルや Me とか Te のソルフェージュは結構早く歌えるようになったのではないかと思います。

よく知っている曲を音程を意識せずに階名で歌うということですが、基本的にはそれでいいと思います。しかし、練習の基本である「ゆっくりから始める」場合は、意識もできると思います。私が思う意識とは、前の音とのインターバルが何度とかいうことではなく(最初はそれも必要だが、慣れてくると何と何の間のインターバルは何度かということは覚えてしまう)、何の音からスタートしているとか、どの音からどの音に向かっているとかのメロディーの構造のことです。「ソルフェージュで歌うことはメロディーをアナライズしていることになる。」ということを言っています。

私の場合、曲を練習する時は知っている曲も全てソルフェージュで歌って覚えることからスタートします。その時改めてメロディーの構造で新しい発見をすることがよくあります。知っている曲をソルフェージュで歌い直すことで、効率よくいろいろなインターバルを歌い込むことができ、曲も正確に覚えられます。

ソルフェージュを始めて、効果を感じているという報告を少しずつ頂いています。
半年されて効果を感じておられるなら、後はあまり焦らずに数をこなすことだと思います。あるとき今までできなかったことが急にできるようになっている、そういう自分を発見した時の喜びをたくさん経験してください。

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「転調を歌う」ーAll the things you are のアナライズ

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Q:
今日から転調の項をやり始めました。
103ページのAll the things you areについてですが、5小節目からのDbmaj7-Dm7-G7というところで転調はDm7のところから始まっていると思うのですが、ソルフェージュは2拍先行してDbmajの3拍目から転調先のキーで歌っていますが、先行しているのはなぜでしょうか?

他の曲でもメロディーが休符なしで続いてる場合は転調先を先行して歌うのでしょうか?
また、21小節目のGの関係マイナーであるEmに・・・という説明がよくわからなかったのですが・・・
こちらの本ではマイナーに転調した場合にはマイナーキーのⅠの音をDoとして(この場合EをDo)読む方法を勧めていたかと思うのですが、ここではGをDoで歌うのはなぜでしょうか?

最期に前回の質問で曲をソルフェージュで覚えるとおっしゃていたかと思うのですが、コード進行もソルフェージュで覚えるのでしょうか?
その場合はどのように覚えるのでしょうか?
まずはルートをソルフェージュで追って、ルートをDoとして歌うチャプター6の方法で覚えるという方法ですか?

A:
最初の転調はジャズに多いピボット・コードPivot chordを使った転調です。ピボット・コードとは元のキーと新しいキー共通のコードで、2つの機能をもっています。ここのDbmaj7 はピボット・コードで、 Abキー(以下(Ab:)と略します)のIVmaj7と (C:)の bIImaj7の2つの機能をもっています。

( bIImaj7 は、ナポリタン・コードといわれるもので、18世紀のイタリアのオペラの作曲家が好んで使いました。ドミナントコードの前に置いて終止形を華やかにする効果があります。ジャズでは bIImaj7 – II-7 – V7 という形で多く見られます。)

9小節目の C-7 もPivot chord です。Cmaj7 がモードが変わって C-7 ( I-7 )になり、次の(Eb:)のVI-7 という2つの機能をもっています。

F#-7(b5) – B7 – Emaj7 – C+7 – F-7 の項は (E:)に転調したとも考えられますが、B7まではマイナーコードに向かうII-7 – V7 なので E-7に向かおうとしてた訳ですね。E-7は (G:)のVI-7なので、ここは転調していないと考えることもできます。E-7はピカルディーの3度Picardy 3rdでメジャーに変わったと考えられます。

(Picardy 3rd とはクラシック音楽の伝統で、マイナー・キーの曲が最後にメジャーで終わることをいいます。Cole Porterが好んで使っています。例:What is this thing called love? ジャズではそのイミテーションでマイナー・コードがメジャー・コードに変わることもあります。)

ここで E-7 が Emaj7 に変わったのは、モードを変える以外に大きな意図があります。それは(G:)から(Ab:)への転調をスムースに移行させるためだったと考えられます。ボイス・リーディングVoice Leadingを使った転調で巧妙にできています。
Emaj7 – C+7 – F-7 の構成音は (E G# B D# ) – (C E G# Bb ) – (F Ab C Eb ) で、G# – G# – Ab は同じ音で3つのコードの共通音です。それぞれの M3rd、+5th , m3 です。これでEmaj7になった理由、C+7の理由がわかると思います。更に隣同士のコードとはもうひとつ共通音があります。

実際のところは、元の形である(G:)のVI-7から(Ab:)のVI-7につなぐとき、F-7に向かうセカンダリー・ドミナントのC7を通常置きますが、E-7 – C7 – F-7 は良くないですね(直接的な転調ではありえますが、転調感をできるだけなくしたい)。それで E-7の3度と7度を上げて(Picardy 3rd)F-7に近づけた。C7の5度も上げて、3つのコードの共通音をF-7の重要な音である3度につなげた、といったところだと思います。

ジャズ進行はほとんどが4度進行なので、私は Ti Mi La Re Sol Do Fa と、コード進行もよくソルフェージュで覚えます。 それで4度進行以外のところは理論で覚えます。
この曲の場合は、La Re Sol Do Fa=Ra Re Sol Do=La Re Sol Do Fa ———-という感じです。
ダイアトニック4thサイクルなので、そのままLa=VI-7 Re=II-7 —–なので分かりやすいです。
この曲は頻繁に転調しているのにあまり違和感がありません。それはピボット・コードなどを使って転調箇所をきれいにつないでいるからです。

Q:
24小節目のC7+の表記についてですが、C7b13と構成音が同じだと
思うのですが、C7b13ではなく、C7+と表記しているのは何か理由がありますか?

A:
C7(b13)とした譜面も見たことがあるような気がします。C7(b13)の(b13)は上位構造のテンションであり、コード音としては完全5度の音も含まれます。一方、C+7の +5thの音はコード音で、完全5度の音は含まれません。C+7とすることで、3つのコードをつなぐという明確なVoice Leadの意図がみられます。

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練習方法について

(サポート・ページからのコピー)
Q:
また、質問があり投稿させていただきます。
引き続きジャズソルフェージュ使って練習しており、じわじわ効果も出てきております。
ふと気になったのですが、この本を使ってどのようなレッスンをされているのでしょうか?
私はこの本に書かれているように歌ってから楽器で確認、またはチューナーを見ながら歌ったりしておりますが、もう少し具体的なレッスン方法を教えていただけないでしょうか?
例えば間違った場合はどのように訂正するのか、なかなか歌えない音はどのように克服させるか等々。
また、教えている中でこんな風にしたら生徒の成長が早くなった等のことがあれば教えてください。

A:
ジャズ・ソルフェージュ の効果が出てきているとのこと、良かったです。
「ジャズソルフェージュ」の本を使ってどのようなレッスンをしているかというお問合せですが、ソルフェージュのレッスンはあまり行っていません。当レッスンでは、生徒にもよりますが、ジャズ理論と実技を同時に行っているので、それだけで2時間近くを使ってしまいます。ソルフェージュをやっている時間が取れないので、自分でできるように本を作ったという訳です。
ただ、ソルフェージュはレッスン時のコミュニケーションのツールとしてはよく使います。新しい曲をする時は必ずソルフェージュでテーマを覚えるようにいいます。その後、ベースの場合であればテーマを歌いながらラインを弾いたりします。自分の楽器に合った練習方法を考えるのも大事なことです。

なかなか歌えない音は、歌ってから楽器で確認を繰り返すことで必ず徐々にでも近づいていくので、あまり焦らないことです。間違って覚えてしまった場合は、それを消し去るための余分の練習時間が必要になります。

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歌うときのインターバルの意識

Q:
歌うときの意識についてですが、インターバルについてはプロの方は常に意識して歌っているのでしょうか?
個人的にはDo,Mi,Solと歌う場合、Do⇒M3度上⇒Mi⇒m3度上⇒Solと歌うよりは単純にキーのDoの響き⇒Miの響き⇒Solの響きと歌う方がスームーズに歌えます(伝わりますでしょうか?)。
現状インターバルについては特に後者のような響きだけで歌うのが難しいフレーズのときにだけサポートとして意識しているのみなのですが、常に意識したほうがいいですか?
早いフレーズとかになるといちいちインターバルを意識するのが難しいのですが、プロの方はどういった意識で歌われているのかが気になりました。
また、瞬時にインターバル関係が出てこないというのもあるのですが、これは覚えこませるしかないですよね・・・

A:
Doからのインターバル、各音間のインターバルのどちらも意識された方がいいと思います。
Do,Mi,Solと歌う場合、キーのDoの響き⇒Miの響き⇒Solの響きと歌う訳(つまりDoからのインターバル)ですが、DoからM3度上、Miからm3度上と知っていて感じていれば問題ないと思います。
12音でのインターバル関係は少しずつ覚えていけばギターやベースを弾く場合の効率的なポジション関係にも役に立つのではないかと思います。

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異名同音enharmonic の歌い分け

 

Q:
この本では実音が同じものでも唱い方が異なるものは章を分けて解説されておりますが(MeとRi等)、理由があるのでしょうか?
スケール等の定義を説明するためでしょうか?
たとえば、メロディックマイナーであれば普通3度がフラットしていると考え、2度がシャープしてたとは考えないのでそれを説明するためでしょうか?

ソルフェージュ練習のときも意識して区別して練習したほうがいいのでしょうか?
個人的にMeという音の方が身についてる感じなので、RiとあってもMeと読み替えたりしてしまっているのですが、今後困るようなことがありますか?

A:
MeとRiは基本的に意味合いが異なります。
#で表すか♭で表すかは、次の音に上行するか下行するか、テンションの#9かブルーノートのb3かなどで変わってきます。
ソルフェージュで歌うことはメロディーのアナライズになるという一面でもあります。
印刷された譜面の中には稀に♭と#の表記が相応しくないものもあります。そういう場合は直して歌われるといいでしょう。

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練習時間について

Q:
先日ジャズソルフィージュの本を購入させていただき、、その体系的・実践的内容に「これだ」と思いました。

チャプター2の14ページをウロウロしているのですが、一日30分では足りないでしょうか?

毎日、どのくらい練習するものなのでしょうか?
もちろんたくさん練習すればするほどよい、ということなのでしょうが、目安が知りたいです。

このページが完璧にできるまでは先へ進むべきではないでしょうか?
トップダウン方式で先へ進んでいるうちに、このページもできるようになる、ということはないのでしょうか?

A:
ご質問の練習時間の目安ですが、音楽歴などの個人差が大きくて数字として出すのは難しいです。
当たり前のことですが、たくさん練習したほうが早くできるようになることは事実です。
こんな回答では当然ご不満と思いますので、もう少し有用な回答を書きます。

音楽練習全般に言えることですが、音楽能力の習得は英語などの習得とは明らかに違うと感じます。
これは私自身の経験であって、一般的に認知されていないと思うので本には載せていません。
一部のミュージシャンの賛同は得ました(下の2)が、大脳生理学的にも推測の域を出ていません。

1)少しずつダラダラと練習してもほとんど進歩しないということ。
(練習時間を合計してもそれに見合った進歩は得られないです。)

2)一定の閾値(個人差有)以上の練習をすると、ある時急に上達していることに気がつく。
(ある時、急に上達します。階段状に上達するので1. の人との差はどんどん開いていきます。ほとんどのミュージシャンは人生の一時期、「死ぬほど練習」を経験しています。)

3)練習結果が現れるのに1週間以上かかる。
(大脳の海馬に一時蓄えられたものが一定期間後に大脳の各所に運ばれネットワークを形成する、と考えられているようです。)

以上のことを考えると、練習は、練習時間を決めないで、練習できる時は何時間でもやる。
ソルフェージュは楽器がなくても、声に出せなくても(サイレントシンギング)できるので、練習については工夫してください。
楽しんでやるのはもちろんです。
できない日は全くやらなくても構いません。

私の経験ですが、全く楽器練習を1週間近くしなかったのに、
再開したとき、今までできなかったことができるようになっているのを発見してうれしくなったことがあります。

完璧にできなくても前に進んで問題ありません。
ただし、また前に戻ってください。

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ジャズ ソルフェージュの音源について

現在、音源については、効果が期待できると思われる項から順にオンラインで利用できるようにしています。
Q:
この本に対応する音源などの アップは考えておりますでしょうか? 序章にもバークリーのレッスンは 聴くことよりも自分で唱うことに重点がおかれていた と書いておられるので、音源等はつけていないのでしょうか?

A:
自分で歌ったソルフェージュが正しいかをキーボードなどで確認する作業のため、楽器ができない人のための音源を考えています。
ただ、楽器奏者の場合は、譜面を1小節歌っては楽器で演奏することをくり返してください。この練習は頭の中でイメージしてから楽器で演奏するということに役立ちます。
試作中の音源は小節の間に無音部分を入れています。いつ出来るかお約束できませんが、聞いて譜面を見ないでソルフェージュで歌う練習(ソルフェージュで聞こえて来るかの確認)にもなります。

Q:
なるほど、私は一応楽器を弾くので、まずは教えていただいた方法で頑張っていきます。

ただ、これは私のリクエストというかわがままですが…
・階名唱で唱った音源
・楽器のみでメロディ演奏→そのメロディの階名唱
問題→解答みたいなイメージです

みたいな音源があると、楽器を持っていない時でもやったことの復習ができるので、是非作っていただけると…
っと思っております。

A:
階名唱法で歌った音源は、声楽家の方にお願いするか、または英語の得意なボーカロイドも考えたのですが、零細個人出版社にとっては難しいところがあります。

他方、その方法が本当にいいのか考えてみる必要もあります。そんなCDを付ければそればかり聞いて歌うことをしない場合も考えられます。バークリーでは階名唱法で歌った音源には出会っていません。自分で指揮をしながら歌うことが主です。

例えば Do Mi Re Fa – – -のThirds を歌うとき、頭では分かっていても、歌い慣れないと早いテンポになるとつまずいてしまいます。

楽器を持っていない時でも車の中では、メジャー・スケールさえ歌えれば、声に出していろいろなソルフェージュの練習ができます。電車で移動中の時でさえ、頭の中でソルフェージュを歌うことができます。

私は、自分で音程をコントロールして歌う練習の重要性と効果を実感していますが、できればご提案の方法も実験してみたいと思います。

Q:
なるほど…確かに聞くだけになって…というのはあるかもしれません。
実はご提案差していただいたような音源をお恥ずかしながら自分で作ったことがあるんです。
当時はいわゆるジャズリック集から引っ張ってきたもので作っててました。

その時のことを振り返ると、作っている時(能動的にやっている時)の方が身になっていたように思います。
一旦作ってしまうと、聴きはするが聞き流していたように思います。

少し個人的な悩みを書くと、この本に出会う前にも独学で視唱練習をし、現状ある程度移動ドで唱うことはできるようになってきたのですが(宇野様の本でいうと、12音のソルフェージュをマスターする章までぐらいはゆっくりなら出来る程度)、曲を聴いてもほとんど階名で理解できず…ただ、今は過渡期だと思うので、もう少し気長に続けていかないといけないことは理解しているのですが…
それで、いつでもできるようにと今回のようなリクエストをしてみました。

ただ、楽器を持たない時でも能動的にやるという考えはなかったので、その方法も試してみようと思います!

A:
なるほど、リックから作られたのですね。気持ちはよくわかるし、Good idea だと思います。ただ、リックの利用は、そのまま覚えて使うのではなく、先ずそのリックの分析をして、次にMotif developmentを使っていろいろ変化させてみます。また、それを実際のコード進行に合わせて使ってみる。いろいろなリックを覚えるより、一つのリックを徹底的に料理したほうが身になるように思います。(この過程もできればソルフェージュで)

ジャズリック集をソルフェージュで歌って出したらみんな欲しがるでしょうね。売れると思います。ですが、効果はクエスチョン?です。皆が同じフレーズを演りだしたら怖いですね。

「曲を聞いてもほとんど階名で理解できず、、、」云々のことですが、確かにはっきり分かるには時間がかかります。また、トーナル・センターとしての「ド」がはっきりと認識されない状態で聞いたり、自分の楽器以外の楽器音だったりすると難しいです。

経験上ですが、聞いて覚える場合、覚えた時の音源と違った場合は認識が難しくなるように思います。どうやら脳は音色も関連づけて記憶しているようです。そういう意味でも自分で声に出して歌うことは普遍性があります。

12音がゆっくりで歌えるなら、是非、楽器なしでソルフェージュ練習を楽しんでください。たまに楽器で確認も忘れずに。