絶対音感のピアニスト

(ジャズソルフェージュFaceBook2016/12/26投稿)

 

子供の時からクラシックピアノを習っていて、大人になってからジャズを始める絶対音感を持ったピアニストは多い。その場合の移動ド・ソルフェージュについて最近考える。自分に絶対音感がないので、直接聞くしかない。

彼らに共通している傾向は、固定ド唱法を使っているので、移動ドに対する違和感が大きい。知っている曲が別のキーで演奏されると気持ちが悪い。音の聞き取りが簡単にできる。訓練しているので、移動ドを使わなくても移調もできる。楽譜が目の前に無いと不安。何も今更、移動ドを練習して相対音感を身につける必要がない。というような人が多いと思う。

移動ドが嫌いな人には何人か会ったが、絶対音感も相対音感もどちらも身につけた人もいる。理想的である。

ジャズであっても、絶対音感だけのプロ・ピアニストもいるようだし、彼らには移動ドは必要ないのか? いや、彼らが移動ドも身につけたら、すごいことになる。

時折、絶対音感だけの人は音楽の聴こえ方、感じ方が相対音感だけの人と違っているのでは、と思うことがある。

クラシックの世界では、歴代の大作曲家の中に相対音感のない人はいない。しかし、絶対音感のない人は何人もいたということだが、演奏家はどうなんだろう?

クラシックの演奏は何に忠実であるべきか?と考えた時、一つの答えは作曲家の意図や意思に忠実というのがある。その場合、聴こえ方が違うのであれば、相対音感の作曲家の曲が絶対音感の演奏家で忠実に再現できるのだろうか?
ジャズにおいても、絶対音感だけの演奏者の音楽は、絶対音感のない聴衆や共演者に正しく伝わるのだろうか?

The answer is blowin’ in the wind.

移動ド・ソルフェージュを宣伝するため書いてみた。
コメントがもらえたらうれしいです。

R.U.

絶対音感」と言うので何か凄く特別感がありますが、音の絶対値がわかる能力で、左利きをぎっちょと言うのと同じです。

僕は絶対音感ですが、相対音感も身につけました。

甲陽ではもちろん相対音感で教えています。
生徒の中にはヤマハなどで固定ド唱法を叩き込まれて
「できませーん」
と言われますが、自分を例にして、移動ドは後からでも身につくし、できないと言うのは思い込みによる部分が大きいと感じます。

絶対音感は感覚的なものですが、相対音感は理論的かと思います!

A:
そうですね。できないというのは思い込みの面もあるでしょうね。
絶対音感があっても固定ド唱法さえやっていなかったら移動ドはもっと抵抗なく受け入れられると思うのですが。Aをラではなくミと言ったりするのが気持ち悪いらしいです。
I.U.
 貴著を購入させていただいて、現在、移動ド・ソルフェージュに少しずつ慣れていっているところです。
これまで固定ド以外の読み方を考えたことすらありませんでした。楽器はギターなので、移動ドの方が理解しやすく感じ、また絶対音感も持ち合わせていないので、移動ド・ソルフェージュのメソッドは自分向きかなと思います。
まだまだ初心者ですので、時間をかけてゆっくり理解し、マスターしていきたいです。
A:
ソルフェージュは使っていると段々と面白くなっていきますよ。続けることが一番大切です。

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