ソルフェージュの挫折とその対策

 

1.始める前から挫折している場合

1)移動ドを練習しようかどうか迷っていて初められない。
2)固定ドに慣れてしまっていて抵抗感が半端でない。
3)譜面を見ながら演奏するのでソルフェージュが歌えなくても問題ない。

(対策)

1) どちらにすべきか迷った時は、今ではなく慣れた時にどちらが良いか考えます。
12音移動ドをマスターするには、人によっては何年もかかるかもしれません。それに慣れた時にどのようなメリットがあるか、それが自分にどのように役に立つか現状と比較してください。

2) 固定ドに慣れている場合は初めは混乱が生じるかもしれませんが、乗り越えることは絶体にできます。マスターしたならあなたは新しいレベルに到達することは間違いありません。

3) 楽譜を見ながら演奏することに慣れてくると一種の条件反射で演奏するようになって、頭で考えるということがあまり必要なくなってきます。楽に演奏できるようになります。
譜面がなくても人前で演奏したり、即興演奏や作曲をしたいと一生思わないなら移動ド(相対音感)は必要ないかもしれません。しかし、そのような場合でも演奏する曲を理解するためには移動ドは便利なツールです。

2.第1章「メジャー・スケールを歌う」で挫折した場合

この章でのポイントは、①いかに半音の音程を正確に歌うかということ、②トニックのドを最後まで意識しながら歌う、ということです。
あまりに簡単な練習なのでテンポが早かったり、雑に歌ってしまう傾向があります。

① MiとFa、TiとDoの半音箇所が実際の音程より広くなりがちです。特に半音を意識してゆっくりと歌ってください。
② 小さくDoを楽器で鳴らしながら歌う練習も効果があります。
各音間のインターバルだけを意識した場合は、少しでも高め低めに歌うと最後は大きくピッチがずれることになるので常にトーナルセンターとしてのDoを意識してください。
鳴らすDoは自分の音域よりも低い音域で鳴らし、自分のソルフェージュとのハーモニーを感じるように。

いつも発声練習をしてから初めてください。
特に裏声の練習は効果があります。
ソルフェージュの発音よりも、ピッチの正確さ( Intonation )を重視してください。
音はできるだけ伸ばしてください。
ソルフェージュ・サポートページに練習用音源があります。それを聞いてソルフェージュの言葉で出てくれば練習の成果があったと考えられます。
第1章がしっかりできれば、次章はそんなに難しくありません。

Try again!

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