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Tendency Tones(テンデンシー・トーン)

ソルフェージュで歌う場合に知っておいたほうがいいという事項に Tendency Tone があります。Tendency とは「傾向」とか「性質」という意味で、音には向かう方向があるということです。

①トニック・トライアド(Tonic triad、つまりDo , Mi , Sol)以外の音は、隣のトニック・トライアドの音に解決しようとします。しかし、それには方向があり、例えばReはMiではなくDoに向かうtendencyが、Ti は導音と呼ばれDoに向かうtendencyがあります。

②トニック・トライアド(Mi , Sol)の音は、直接、またはスケールでトニック(Do)に向かうtendencyがあります。

メジャー・キーにおけるダイアトニックなTendencyは、

 

これらTendency toneパターンの認識はトニックを同定する時に役立つ。また、知識として知っていることは作曲やソロのときの音の選び方の重要な要素となります。

このような音のTendencyな動きは、子供の歌とかシンプルな曲によくみられます。

マイナーやモードにおけるTendency やクロマチックなTendencyは次回に続けたいと思う。

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指揮をしながら歌うということ

バークリーのイヤー・トレーニングでは、リズムもメロディーも口で歌いますが、その時必ず自分で指揮をしながら歌うことが最初から要求されます。その様子は

https://www.youtube.com/watch?v=0FvX0ENSyPk

で見ることができます。

画像では分かり難いですが、この指揮法は1拍をダウン・ビートとアップ・ビートに分けたものになっていて、いわゆるサブディヴィジョンSubdivisionを意識したものです。

指揮をしながら歌うことの目的や効果ですが、はっきりしたことが言えないため最初の刊では載せませんでした。バークリーのイヤー・トレーニング部門は大きな部門であり、そこで長年の試行錯誤の結果行われていることなので大きな意味があるに違いません。

著者が「ジャズ・ソルフェージュ」を書けたのは、著者自身が音感が悪くて何十年音楽をやっていても改善されなかったものがソルフェージュに出会い救われたことによります。しかし、リズムに関しては何とかできるようになっていたので ”指揮をしながら歌う” ことの効果が実感できずにいました。しかし、著者も昔はリズムが取れなくて苦労しました。その時このやり方で練習していたら楽にできたかもしれません。確かにこの方法だと難しい裏拍の連続したリズムも簡単にできると思います。

そのような著者が考える ”指揮をしながら歌う” ことの意味は次の様になります。

1)表拍と裏拍の区別がしやすい

2)視覚的にも何拍目の表か裏かがわかる

3)休符がよく意識できるようになる

4)指揮が上手くなる

この指揮法については「ソルフェージュ2」に載せています。

リズムが苦手な人も得意な人も是非試して見て下さい。大きな効果を実感された場合はレポートを頂けたら嬉しいです。