Bluesette と Solar

Toots Thielemans のBluesetteは、前半12小節はBlues for Aliceと同じで、その後はSolarの最後と同じコード進行のBluesである。上手くつなぎ合わせて作ったと思っていたらそうではなかった。

Bluesetteは1936年に作曲したとされている。実に、彼が14才の時である。しかし、曲がリリースされヒットしたのは1962年、歌詞が付けられたのは1964年である。最初からこのコード進行であったら、作曲年から観て2つのコード進行をつなぎ合わせたのではなく、Bluesetteがオリジナルということになる。

この曲のアナライズであるが、一見メロディーとコードが一緒に動いていて転調しているようにみえるが微妙に一致していない。メジャーからマイナーにモードが変わっているだけとも考えられるし、モーダル・インターチェンジで考えることもできる。ブルースであることを考えると、転調としない方が分かりやすい。ブルースである理由はタイトルがBlues-etteであること。6/4拍子に直すと次のようになることから容易に理解できる。

ここでBlues for Aliceを例に出したが、この進行は多くの曲に使われている。

分かりやすいようにキーをBluesetteに合わせ、同じ部分を実線と破線で示した。

(Bluesetteの前半と同様のコード進行例 / 作曲年順)

Bluesette  1936年(1962年)

There will never be another you  1942年

I’ll Close my eyes  1945年

Confirmation   1946年

Blues for Alice  1951年

A weaver of dreams   1961年

(Bluesetteの後半と同様のコード進行例)

Solar   1954年

Blue Bossa   1963年

 

最初からBluesetteが今と同じコード進行であったという確証はないが、メロディーがコードとピタッと一致していることを考えると、同じであった可能性は充分にある。恐るべし14才。