Corcovado アナライズ

1963年のアルバム「GETZ/GILBERTO」で有名になったこの曲は、特に難解な進行ではないが、最初のコードは戸惑うかもしれない。このコードは Am6 の他 D7/A と書かれる場合もあるが、これらはスムースなVoice Leading のための Bossa Nova スタイルの表記となっている。英名 Quiet nights of quiet stars

① A-6 の場合は、最初の進行はHow Insensitive やO Grande Amor のマイナー曲と同じなので、最初はマイナーから始まる曲と考えるかもしれない。 A-6 の表現もトニック・マイナーのm6と考えてしまう。

D7/A の場合は、何故このコードと思うかもしれないが、実際の構成音は A-6 とほとんど同じになる。

Tom Jobim を始めとする Bossa Nova の作曲家たちはアメリカのジャズで使われるコード進行を使ったが、Voice LeadingHow Insensitive参照)をスムースにする目的で、コードの3度や5度をベースにした(転回形)。これらは通常分数コードとなるが、しばしば同じ構成音の別のコードネームが使われた。

結果として Corcovado の元の形は 

     D7   D7   G7   G7

     G-7    C7   FMaj7     

となるが、これは Stella by starlight とよく似ている。

つまり、最初の4小節はトニックに向かうドミナントコードであるが、トニックに解決せずにサブドミナントに向かう。その後サブドミナント・マイナーからトニック(E-7)に行くのも同じ。

マイナー・キーの場合も同じコード進行が使われるが、アナライズは変わってくる。しかし、マイナーも調号が同じ(Relative minor)なので同じコードが使われて当然とも言える。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*キャプチャ コードを入力して下さい